~ 鶏肉の脂質を減らすテクニックをご紹介 ~
執筆者:福多 小夏(管理栄養士)
クリスマスまであと3週間、街はクリスマスソングやイルミネーションに包まれてきましたね、なんだかワクワクしちゃいます(*´ω`)そして何とも誘惑が多い時期!!ケーキのCMや年末セールなど、そわそわしちゃいますね。
今日の特集は『クリスマス』♪クリスマスと言えばチキン、チキンと言えば脂質、なので『チキンと脂質について』ご紹介します!記念すべきイベント特集の第一弾としまして、管理栄養士のなっちゃんと潰瘍性大腸炎歴5年目のリノさん、そして潰瘍性大腸炎の診断をされ半年のカイ君にお越しいただきました♪
は、はじめまして。大学2年生で一人暮らしをしているカイです。潰瘍性大腸炎の診断を半年前に受けました。今は少し体調が落ち着いています。。。でも、悪化も怖いし、何を食べたらいいのか本当に分からなくて困っています。
診断を受けて初めてのクリスマス・・・今はとにかく美味しそうなCMが辛いです。。
カイ君こんにちわ!潰瘍性大腸炎歴5年目のリノです^^
クリスマスってほんま誘惑多いですよね。毎年胸焼けしては後悔・・。私も最初はもう一生○ンタッキーのチキン食べられないのかな・・って落ち込んだな。。(○ンタッキーのチキンは1個の脂質が12.8g)でも、今は自分の身体のことや脂質を減らす工夫を知れば食べれる!ってわかってきたよ^^
こんにちはカイ君。管理栄養士のなつこです(^^)
リノさんの言うように、工夫次第でお腹に優しく、そして美味しいチキンもケーキも食べれますよ!
えぇ!!そうなんですか!もう食べれないのかと思っていたから嬉しいです!
でも、チキンもケーキも脂質高そう・・・脂質ってあんまりとっちゃダメなんですよね?
症状が安定している時は脂質をとって問題ない患者さんも多いですよ(^^)
ですが、脂質の量を気にされる方も多いと思いますので、今日は一緒に鶏肉の脂質の話しと脂肪の取り除き方について紹介していきますね!
鶏肉の脂質を減らすテクニック
チキンの脂質についてのお話し
クリスマス料理といえばやっぱりチキン!
スーパーマーケットでよく目にするチキンは、もも肉、むね肉、ささみ、手羽、ひき肉だと思います。
みなさんはどの部位が一番好きですか?
実はこの部位によって、たんぱく質や脂質の量、カロリーが変わってきます。
その中でもやはり気になるのは脂質ですよね。今回は脂質量の少ない部位別チキンランキングをご紹介したいと思います♪
堂々の1位はささみでしたね✨
皮付きもも肉になると一気に脂質量が増えるのが分かります。
ちなみに、手羽先と手羽元では手羽先16.2g>手羽元12.8gで、手羽元の方が脂質量は少ないのが分かります。皮が少ない分脂質量も少ないのだと思います。
体調に合わせて上手に賢く選んで、お腹に負担をかけずに食べられるといいですね。
参考:日本食品標準成分表(八訂)
鶏肉の調理工夫~お肉をやわらかく~
鶏肉の脂質を抑えようとするとパサパサしがち。
でも、上手に下ごしらえしたり、ちょっとしたコツでやわらかくジューシーに食べられるんですよ!
砂糖や塩こうじをまぶす。
火を通す前の段階で鶏肉に少量の砂糖や塩こうじをまぶしておくと砂糖は保水効果によって、塩こうじは酵素の力によってお肉を柔らかくすることができます。
低温でじっくり火を通す。
高温で焼くとお肉の身がキュッと縮こまって固くなりがち。そこで、低温でじっくりと焼くことで柔らかく仕上がります。
フォークで刺して繊維を断つ。
切る前にお肉全体をフォークで刺しておくと肉の筋繊維が切れて、火を通したときに固くなるのを防ぐことができます。麺棒や肉たたきなどで叩いてもOK!
簡単なことから試してみてください。
グッテレシピには調理方法タグ「#お肉を柔らかく」もあるので、是非チェックしてみてください🎵
脂質を落とす工夫
気になる鶏肉の脂質を落とすには皮を取ることが第一です。
ランキングでも分かった通り、皮を取ることで脂質を落とすことが可能です。
その他、もも肉の場合は黄色っぽい部分を取ることで余分な脂質を取り除けます。
調理法では茹でるのがおすすめ。その際、片栗粉をまぶしておくと、しっとりプルンとした食感になりますので、お試しあれ。
その他、油を使わずにオーブンやトースター、網焼きなどで焼いても脂質を抑えることができます。
いろいろな調理法を試してお好みの料理を探してみてください。
今日のポイント
・低脂質チキン、第一位はささみ!
・ちょっとした手間で柔らかくジューシーに!
・脂質を落とすにはまず皮を取ること!
どれも簡単そう✨茹でる時に片栗粉をまぶすと食感がしっとりプルンになるんですね✨試してみます♪
そういえば先日、お母さんから宅配で塩麹送られてきてた!なんだこれって思ってたけど、めっちゃスーパーアイテムだったんですね!試してみよう~
良かった(^^)皆さまも、お腹に優しくお料理を楽しんで下さいね!
チキンレシピのご紹介
Pentaさんレシピ「フライパン一つで完成!チキンチャップ」
脂質5.6g!鶏むね肉のパサつきを上手に抑えた調理方法は必見です☆
なちさんレシピ「揚げないチキンナゲット」
脂質1.2g!オーブンで出来るパーティレシピ☆たくさん作って冷凍も出来るなんて助かりますね!
makigonsさんレシピ「コーンフレークでクリスピーチキン」
脂質7.8g!あのサクサクカリカリ食感が楽しめる一品!食べ応えも抜群です☆
グッテレシピにはここでは紹介しきれなかったチキンレシピがまだまだありますよ!ぜひ一緒にチェックしてみてください🎵
監修者
宮﨑 拓郎
米国登録栄養士|公衆衛士学修士
Academy of Nutrition and Dietetics (米国栄養士会)所属 Registered Dietitian (登録栄養士)。ミシガン大学日本研究センター連携研究員。アメリカミシガン大学公衆衛生学修士(栄養科学)修了。大学病院等での勤務を経て米国登録栄養士取得。同大学病院消化器内科で臨床試験コーディネーターとして低FODMAP食の研究等に従事。帰国後コロンビア大学監修クリニックなどで保険適応外栄養プログラム立ち上げ、食事指導などに従事。講談社より「潰瘍性大腸炎・クローン病の今すぐ使える安心レシピ 科学的根拠にもとづく、症状に応じた食事と栄養」などを共著にて出版。ニュートリションケアなど管理栄養士向けの執筆多数。
執筆者
福多 小夏
管理栄養士
元病院管理栄養士。急性期病院に勤務し入院患者さんの栄養管理や主に生活習慣病患者さんへの栄養指導に従事し1人体制の栄養科で病院内を毎日駆け回る。子供の妊娠を経て夫の海外赴任のタイミングで病院を退職し子育てを経てグッテでの勤務を開始。親しみやすく、寄り添えるような管理栄養士になれるよう努めていきたいです。中学生と小学生の子どもを持ち、フレンチブルドッグをこよなく愛する2児の母です。