執筆者:福多 小夏(管理栄養士)
恒例となってきた、この「グッテレシピ閲覧ランキング」も3回目になりました。
主食、主菜と続き、今回は副菜編をお届けします。副菜は食卓に彩りをプラスしたり、栄養バランスを整えるための名脇役です。
献立を考える上で、「あともう一品ほしい」ときの強い味方にもなります。
どんな副菜がランクインしているのか、早速見ていきましょう!
※集計期間:2022年11月26日~2023年11月26日
※「副菜」とは野菜、きのこ類、イモ類、海藻などを使った料理でビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源となるものです。
★ 副菜ランキングベスト10 ★
レシピ名 | 提供者名 | 疾患名 | |
---|---|---|---|
1 | 春雨サラダ | がーすけさん | 潰瘍性大腸炎 |
2 | 簡単!揚げずにポテト | リノさん | 潰瘍性大腸炎 |
3 | じゃがいものガレット | マイメロママさん | 潰瘍性大腸炎 |
4 | 蒸しなすのお浸し | めいさん | クローン病 |
5 | トマトの砂糖漬け | はるさん | クローン病 |
6 | ノンフライドポテト | 吉野こまちさん | クローン病 |
7 | 低脂質スイートポテト | まるこさん | 潰瘍性大腸炎 |
8 | ちくじゃが | vataさん | クローン病 |
9 | ツナ入り低脂質マッシュポテト | リノさん | 潰瘍性大腸炎 |
10 | ノンフライヤーでしっとり甘々焼き芋 | abqさん | クローン病 |
揚げずにポテトやスイートポテトなどイモ類(じゃがいも、さつまいも)を使用したレシピが10個中7個もランクインしていました!特にじゃがいもは、手軽に入手でき、体調が悪いときにも安心して食べられる食材ですので、潰瘍性大腸炎・クローン病(IBD)の方には心強いアイテムです。また、低FODMAPの食材ですので、過敏性腸症候群の方も安心して食べられます。
じゃがいもレシピは大人気!
副菜から摂取できるビタミン、ミネラル、食物繊維について
ビタミンやミネラル、食物繊維を十分に摂れているか、気になったことはありますか?
厚生労働省と農林水産省の共同により平成17年に策定された「食事バランスガイド」では、1日当たり副菜を5〜6品摂ることを推奨しています。1品の具体例としては、野菜サラダ、具だくさんみそ汁、ほうれん草のお浸し、煮豆などがあります。野菜炒めや野菜の煮物、芋の煮っころがしは2品分として計算しましょう。
参考:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト【e-ヘルスネット】
食事バランスガイド(基本編)
緑黄色野菜とそれ以外の野菜を組み合わせることで、ビタミンやミネラル、食物繊維をバランスよく摂ることができますので、献立を立てる際の参考にしてみてください。
副菜ランキングにランクインした上位5レシピについて、主なビタミンやミネラル、食物繊維がどのくらい含まれているのかをご紹介します。
グッテレシピでは掲載されていない主なビタミンやミネラルの含有量になりますので、参考程度にご覧ください。
※それぞれ1人分の栄養価です。
じゃがいもにはビタミンCが比較的多く含まれており、でんぷん質に守られている分、水中への流失や熱による損失が少ないと言われています。また、食物繊維も比較的多く含まれていることが分かります。「春雨サラダ」や「蒸し茄子のお浸し」はカルシウムが比較的多く含まれています。
「トマトの砂糖漬け」はβ‐カロテンとビタミンCの補給に良さそうですね。
グッテレシピからお知らせ
グッテレシピでは引き続きご提供していただけるレシピを募集しています。
いつもご家庭で作っているレシピ、イベント時のレシピなどぜひご提供ください。
細かな量が分からない、作り方を書くことが難しい場合はグッテ管理栄養士でフォローする事も可能です。
下記のフォームもしくは、SNSのDMにてご連絡ください。ご提供お待ちしています。
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監修者
宮﨑 拓郎
米国登録栄養士|公衆衛士学修士
Academy of Nutrition and Dietetics (米国栄養士会)所属 Registered Dietitian (登録栄養士)。ミシガン大学日本研究センター連携研究員。アメリカミシガン大学公衆衛生学修士(栄養科学)修了。大学病院等での勤務を経て米国登録栄養士取得。同大学病院消化器内科で臨床試験コーディネーターとして低FODMAP食の研究等に従事。帰国後コロンビア大学監修クリニックなどで保険適応外栄養プログラム立ち上げ、食事指導などに従事。講談社より「潰瘍性大腸炎・クローン病の今すぐ使える安心レシピ 科学的根拠にもとづく、症状に応じた食事と栄養」などを共著にて出版。ニュートリションケアなど管理栄養士向けの執筆多数。
執筆者
福多 小夏
管理栄養士
元病院管理栄養士。急性期病院に勤務し入院患者さんの栄養管理や主に生活習慣病患者さんへの栄養指導に従事し1人体制の栄養科で病院内を毎日駆け回る。子供の妊娠を経て夫の海外赴任のタイミングで病院を退職し子育てを経てグッテでの勤務を開始。親しみやすく、寄り添えるような管理栄養士になれるよう努めていきたいです。中学生と小学生の子どもを持ち、フレンチブルドッグをこよなく愛する2児の母です。