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【World IBD Day 企画①】【イベントレポート】東京タワーが紫にライトアップ、IBD(潰瘍性大腸炎やクローン病)への理解呼びかけ-World IBD Day 2026を前に-

執筆者:平山 茂樹(株式会社メディカルトリビューン メディア事業本部)

今回から3回にわたり、世界IBDデーに合わせて”株式会社メディカルトリビューン×グッテ共同企画”による特別コラムをお届けします。

5月19日は「World IBD Day(世界IBDの日)」。これに先立ち、5月17日に東京タワー下のイベントスペースで疾患啓発イベント「WORLD IBD DAY 2026 ライトアップイベント IN JAPAN」が開催された(主催:一般社団法人健康へとつづくみち、共催:日本炎症性腸疾患学会)。当日は、専門医、患者、企業関係者、国会議員らが一堂に会し、炎症性腸疾患(IBD)をめぐるさまざまなテーマでトークセッションを展開。イベントのクライマックスでは、東京タワーがIBD啓発のシンボルカラーである紫にライトアップされた。

見えづらい疾患とどう向き合うか

イベントの目玉は医療を担う専門医、政策を担う国会議員、そして患者というIBDをめぐる各ステークホルダーによるトークセッションである。仲瀬裕志氏(札幌医科大学消化器内科学教授/日本炎症性腸疾患学会理事長)、久松理一氏(杏林大学消化器内科学教授)による司会の下、IBD患者の就労支援を中心に議論が行われた。

「IBDは外から見えづらい点が最大の障壁だ。現在、疾患や障害を抱える人の就労を支援する『ワークダイバーシティ(包摂的就労支援)』の取り組みを進めており、来年の通常国会では多様な働き方を認める法律づくりを進めていきたい」(野田聖子氏、衆議院議員)

「2,000人の患者さんを対象に睡眠、食事などの影響を調査した。患者さんは見た目が普通でも実際のパフォーマンスは落ちている。ネット上には『これはダメ、あれもダメ』という情報ばかりが並び、周囲もそう言いがちだ。医療者としては、制限を増やすのではなく、疾患の影響を少なくしていきたい」(松岡克善氏、東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科教授)

「高校2年生で潰瘍性大腸炎を罹患したが、適切な配慮があることで今こうして寛解を維持できている。専門医、患者、企業をつなぐプラットフォームを整えれば、IBD患者の社会参加につながるサステナブルな支援体制が構築できると思っている」(小柴大世氏、一般社団法人健康へとつづくみち理事長)

食事・腸内細菌を楽しく学ぶトークショーも

IBDの予後改善やQOL向上において、食事・栄養管理は重要な役割を担う。栄養をテーマとしたトークショーでは、メタジェンセラピューティクス株式会社の福田真嗣氏、株式会社グッテ代表取締役社長の宮﨑拓郎氏が登壇。日常生活に地中海食を取り入れる工夫や、腸内細菌に関する基礎知識などを分かりやすく解説した。

聴衆とのユーモラスなやり取りも交え、会場は終始和やかな雰囲気に包まれた。

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