グッテレシピ

2024年10月4日

グッテレシピ閲覧ランキング お弁当・作り置き編☆~作り置きのコツと注意点~

監修者:宮﨑 拓郎(米国登録栄養士)
執筆者:福多 小夏(管理栄養士)


今回で6回目となったグッテレシピ閲覧ランキングは、お弁当・作り置き編です。
マンネリ化しやすいお弁当のおかずに悩んでいる方、必見です。
お弁当や作り置きの際の注意点も紹介していますので、日々のお弁当作りやこの秋に運動会や行楽のご予定のある方の参考になれば幸いです。

※集計期間:2022年11月26日~2023年11月26日
※「お弁当・作り置き」はグッテレシピ内にあるジャンルの項目の一つです。グッテ管理栄養士が提供者さんのコメントなどから該当するかを判断しています。


お弁当・作り置きランキングベスト10

レシピ名提供者名疾患名
1揚げないチキンナゲットなちさんクローン病
2ノンオイルDEオムライスリノさん潰瘍性大腸炎
3蒸しなすのお浸しめいさんクローン病
4低脂質卵サンド吉野こまちさんクローン病
5梨の漬物吉野こまちさんクローン病
6鶏胸肉の味噌ハンバーグPentaさん潰瘍性大腸炎
7胸肉で鶏ハムabqさんクローン病
8ささみのカレー粉焼きtoeさん潰瘍性大腸炎
9手も汚れず簡単!まぐろ豆腐ハンバーグリノさん潰瘍性大腸炎
10中華風しっとりハムPentaさん潰瘍性大腸炎

揚げないチキンナゲットや鶏胸肉の味噌ハンバーグ、まぐろ豆腐ハンバーグ、ささみのカレー粉焼きなど、お弁当に入れやすい大きさでご飯のおかずになるものが目立ちます。

ノンオイルDEオムライスや低脂質卵サンドは、子どもが喜びそうなレシピです。手軽に作れて作り置きできるレシピはいくつあってもいいですね。

管理栄養士
なっちゃん

お弁当に詰める際は汁気を切ってから詰めてくださいね

作り置きのコツと注意点

お弁当と作り置きに共通して注意したいことは食中毒を防ぐことです。

清潔な調理器具や保存容器を使用するなど、食中毒を引き起こす細菌を「つけない」「やっつける」「ふやさない」*1ことを心がけましょう。

  • 作り置きの日持ちの目安

冷蔵庫保存の場合は2~3日が目安です。殺菌作用のあるお酢を使用したものや塩漬け、煮物などは4~5日が目安です。
長期保存したい場合は冷凍庫に保存しましょう。小分けにしたり、1食で食べきれる量ずつ清潔な容器や密閉可能な袋にいれて保存します。
一度解凍したものを再度冷凍することは、味や食感が変わるため避けましょう。

管理栄養士
なっちゃん

生野菜は冷蔵庫保存で1~2日が目安です。できるだけ早く食べきるようにしましょう


  • しっかり加熱すること*1

食中毒予防のためにもしっかりと中心部まで火を通すことが重要です。卵料理の場合は、半熟ではなく中までしっかり固まるまで加熱します。ハムやちくわ、かまぼこなど加熱調理が必要ないものも、お弁当に入れる際は加熱するようにしましょう。

中心部まで加熱調理する際の注意点はこちらをご参考ください。

食中毒を防ぐサラダチキン(鶏ハム)の作り方~温度管理を徹底解説~

監修者:宮﨑 拓郎(米国登録栄養士)執筆者:井本 かおり(管理栄養士) 低脂質で高たんぱく質の鶏のむね肉を使った「サラダチキン」は鶏ハムともいわれ、潰瘍性大腸炎・…

  • 水分に注意

水分が多いと細菌が増えやすくなります。*1
煮物は煮汁がなくなるまで煮詰める、もしくは汁気をきってから保存容器に入れるなどして、水分が少ない状態で保存しましょう。
水気が出るもやしやキャベツなどは作り置きには向かない食材です。できるだけ早く食べきるようにしましょう。

お弁当のちょっとした工夫についてはこちらをご参考ください。

お弁当の詰め方の基本

~ お弁当のちょっとした工夫~ 監修者:宮﨑 拓郎(米国登録栄養士)執筆者:福多 小夏(管理栄養士) 毎日の食事、栄養バランスを考え作るのは大仕事ですよね。気付かな…

最後に

作り置きができるレシピとはいえ日持ちする期間は意外と短いです。食品ロスを削減するためにも食べきれる量を作り、なるべく早く食べるように心がけたいですね。

グッテレシピからお知らせ

グッテレシピでは引き続きご提供していただけるレシピを募集しています。いつもご家庭で作っているレシピ、イベント時のレシピなどぜひご提供ください。細かな量が分からない、作り方を書くことが難しい場合はグッテ管理栄養士でフォローする事も可能です。
下記のフォームもしくは、SNSのDMにてご連絡ください。ご提供お待ちしています。

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出典

*1農林水産省 「お弁当づくりによる食中毒を予防するために」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/lunchbox.html

監修者

宮﨑 拓郎
米国登録栄養士|公衆衛士学修士

Academy of Nutrition and Dietetics (米国栄養士会)所属 Registered Dietitian (登録栄養士)。ミシガン大学日本研究センター連携研究員。アメリカミシガン大学公衆衛生学修士(栄養科学)修了。大学病院等での勤務を経て米国登録栄養士取得。同大学病院消化器内科で臨床試験コーディネーターとして低FODMAP食の研究等に従事。帰国後コロンビア大学監修クリニックなどで保険適応外栄養プログラム立ち上げ、食事指導などに従事。講談社より「潰瘍性大腸炎・クローン病の今すぐ使える安心レシピ 科学的根拠にもとづく、症状に応じた食事と栄養」などを共著にて出版。ニュートリションケアなど管理栄養士向けの執筆多数。

執筆者

福多 小夏
管理栄養士  

元病院管理栄養士。急性期病院に勤務し入院患者さんの栄養管理や主に生活習慣病患者さんへの栄養指導に従事し1人体制の栄養科で病院内を毎日駆け回る。子供の妊娠を経て夫の海外赴任のタイミングで病院を退職し子育てを経てグッテでの勤務を開始。親しみやすく、寄り添えるような管理栄養士になれるよう努めていきたいです。中学生と小学生の子どもを持ち、フレンチブルドッグをこよなく愛する2児の母です。

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