グッテレシピ

2025年4月4日

エレンタールの作り方・洗い方の工夫〜ボトル廃止を踏まえて〜

執筆者:布谷嘉浩 (大阪IBD共同代表)

今回はクローン病患者さんに処方されることが多い成分栄養剤エレンタールの作り方・洗い方の工夫について、大阪のIBD患者会「大阪IBD」布谷さんにご紹介いただきます。

エレンタールを今使用している方も、名前は知っているけど具体的に何かわからないという方もぜひチェックください。


↑詳しくは画像をクリック

 エレンタールとは?

エレンタールは、腸からの吸収が良い成分栄養剤と呼ばれるもので、生物学的製剤等が発売される以前は、クローン病の治療に広く使われている選択肢でした。

今でも、生物学的製剤等と併用して処方されるケースがあり、これまでの研究においてもその寛解維持効果などが確認されています。

エレンタールの特徴

エレンタールは、ビタミン・ミネラルを含む必要な栄養素が多く含まれています。またエレンタールの大半が「アミノ酸」で構成されている為、たんぱく質と比較して腸への負担が少ないと考えられています。

エレンタールを長く服用されている患者の多くは、生物学的剤等を処方されても、エレンタールを継続されています。

また、研究において効果と安全性が示されていることから、小児クローン病に処方されることも多いです。

エレンタールの不便な点

エレンタールは、飲みにくいと思う人が多いです。フレーバーが10種類あるなど、飲みやすくするために製薬会社も工夫されています。ベテラン患者は慣れて「美味しい」という人もおられます。

エレンタールは、「作る」「洗う」が面倒だと思う人も多いです。毎日のことなので、確かに面倒です。

そこに様々な工夫があります。今回は、その工夫を紹介させて頂きます。

エレンタールの基本的な調製方法

エレンタールは現在、アルミパウチのみ販売されていますが、以前はプラスチックの容器に入ったタイプもありました。今はその容器タイプはなくなり、代わりにEAファーマから「エレンタールリユースボトル(溶かすためのボトル)」が無料でもらえるようになっています。

この「リユースボトル」に、水またはぬるま湯を入れ、エレンタールとフレーバーを加えます。その後、ふたをしっかり閉めてエレンタールを溶かして飲める状態にします。

ただし、ボトルがない場合や震災時などで容器を洗えない状況では、不便を感じることがあるかもしれません。

 「便利な作り方」

エレンタールは毎日の事なので、エレンタール「作る」のも「洗う」のも、最小の手間で「楽(らく)」したいです。

二つの案を提案させて頂きます。

【作り方1】←とにかく、楽したい方に

用意するもの:

2000mlの計量カップ(注ぎ口付き)・泡立て器、じょうご・200mlの水のペットボトル複数

作り方:

  1. 2000mlの計量カップに、複数のエレンタールとフレーバーと水を入れる
  2. 泡立て器で溶かして、エレンタールを作る
  3. 出来たエレンタールを、空いたペットボトルに、カップの注ぎ口をつかって入れる(難しい場合はじょうごを使う)
  4. 余ったエレンタールは冷蔵庫保管

★これは、かつて自分が10 年以上用いていたやり方です

【作り方2】←洗うのが面倒な方、災害時の水最小限に

用意するもの:

リユースボトル、食品衛生法適合タイプのポリ袋

作り方:

  1. 薬局で無料でもらえる「エレンタールリユースボトル(溶解ボトル)」を使う
  2. ボトルのふたを開けてビニール袋を中身に敷く
  3. エレンタールとフレーバーと水を入れる
  4. ふたをしめて、振りまくり、エレンタールを作る
  5. 特製ボトルから、ビニール袋を出して、特製ボトルは軽く洗う程度

★この方法はEA ファーマさんのHP 「災害時等、水の使用量に制限がある状況においてeボトルでエレンタール®を服用する工夫」https://www.eapharma.co.jp/patient/elental/ingenuity-in-disasterを参考にしました

なお、エレンタールの治療における詳しい位置付けや飲み方の工夫などについては「エレンタールってどうよ!?」という冊子に詳細が記載されています。詳細は以下のリンクよりご確認ください。

「エレンタールってどうよ?」【ダウンロード版】 | NPO法人 IBDネットワーク

エレンタールと上手に付き合うためのお役立ちBOOK!「エレンタールってどうよ?」【ダウンロード版】(32頁)が完成しました。患者が患者をサポートするエレンタール…


また、グッテレシピの過去のコラムでもエレンタールの飲むときの工夫について紹介しています。こちらも参考にしてください。

タイトル:IBD(潰瘍性大腸炎・クローン病)治療における経腸栄養・栄養剤(エレンタール等)の特徴と飲み方の工夫

IBD(潰瘍性大腸炎・クローン病)治療における経腸栄養・栄養剤(エレンタール等)の特徴と飲み方の工夫

監修者:今井 仁(東海大学健康管理学|消化器内科 講師)執筆者:宮﨑 拓郎(米国登録栄養士) 今回は潰瘍性大腸炎やクローン病などのIBDの中で、特にクローン病患者さん…

まとめ

今回のコラムではエレンタールの特徴と大阪IBD布谷さんからご提案いただいた作り方について紹介させていただきました。これからもエレンタールに関する工夫などについて紹介していきたいと思います。

大阪IBDさんでは、他にもアイデアを募集しています。皆さまのアイデアがまとまれば「工夫集」を作って、HP などで公開される予定だそうです。

アイデアについてはグッテまでメールでお寄せください。

メール:info@goodte.jp

みなさまのアイデアをお待ちしています!

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参考文献:

エレンタール®配合内用剤 https://www.eapharma.co.jp/patient/elental

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