
執筆者:ヤナさん(IBS当事者)
低FODMAP食を実践中でも、スパイスひとつで味わいがぐっと広がります。
第2回となる今回は「ホール」と「パウダー」の違い、低FODMAPでの選び方、保存法まで、家庭で役立つポイントをやさしく解説します。
第1回では、低FODMAPの制限中でも安心して使えるスパイスと、食材との相性や使い方のコツを紹介しています。あわせてチェックしてみてください。

かおりさん
こんにちは~!管理栄養士のかおりです!
今日はヤナさんに「スーパーでも買えるスパイス」について詳しく教えてもらいます♬

IBSガス型
こんにちは〜!
今回はスパイスの違いや保存方法を紹介していきますね。
↑詳しくは画像をクリック
スパイスのホールとパウダーの違い
スパイスの状態で使い方、香りの立ち方、味わい方に大きく変化します。
●ホールスパイス
種の状態です。
料理の始めに乾煎りや油にスパイスの香りを移すテンパリングに使われることが多いです。レシピではスタータースパイスとして称されることもあります。火を入れてホールスパイスを炒るだけでも十分香りが立ちます。
●パウダースパイス
味や色味として使う事もあれば、ちょっと物足りない時や仕上げで追加したりと幅広く使えます。粉末状のため扱いやすい分、熱を加えすぎたり開封後の経過で香りが飛びやすいのも特徴です。
スパイスの保存方法
直射日光や高温多湿を避け、密閉できる容器に入れて冷暗所で保存することをおすすめします。冷蔵庫での保存は、スパイスを出し入れした時に中が湿気るためあまりおすすめできません。
スパイスの低FODMAPに関する注意点
市販ミックススパイスには、ガーリックパウダー(にんにく粉)やオニオンパウダー(玉ねぎ粉)が含まれていることがあります。

ニンニク・玉ねぎが入っていないミックススパイスは?
ガラムマサラはヒンディー語で「ガラム」は熱い、「マサラ」は混ぜ合わせたもの。つまり体を内側から温めるためのミックススパイス粉という意味になります。
原材料に唐辛子が使われることもありますが、基本的にニンニクやオニオンパウダーはは含まれません。
ガラムマサラはカレー粉のように使うことができ、カレー粉より使いやすいかなと感じています。
▶低FODMAPの方へ:
ミックススパイスを使う際は「にんにく・玉ねぎ不使用」と明記されたガラムマサラなどの製品を選ぶか、ターメリック・クミン・パプリカなどの単一スパイスを使うのがおすすめです。

かおりさん
低FODMAPの方はラベル必ずチェック!
特にミックス系のスパイスは要注意です~
まとめ
ガラムマサラは使いやすいアイテムで、カレーはもちろん炒め物に一振りなど気軽にお使いいただけます。例えばスープ・炒め物・ゆで卵・温野菜にオイルとスパイスを一振りなど使い方は無限です!ぜひパウダースパイスからはじめてみてください。
次回は、スパイスの調理方法&レシピをご紹介します。こちらも楽しみに!
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監修者

井本かおり
管理栄養士|日本栄養士会食
物アレルギー分野管理栄養士
管理栄養士として、病院、行政(学校給食)、こども園で主に献立作成、栄養指導、食育などに従事。家では過敏性腸症候群(IBS)の息子と一緒に低FODMAP食事療法を実践中。忙しい時にでも簡単においしく出来るレシピが得意です。
執筆者

ヤナさん
会社員
社会人2年目からIBS(ガス型)とSIBOの症状に悩まされ、低FODMAP食歴は今年で7年(最近はゆるめ)。
食事のたびに体調を崩す日々から、思いきって食事を見直したのが始まり。
スパイスから得た工夫や発見を、「たのしく」「安心」「おいしい」食卓のヒントとしてシェアしていきます。