執筆者:井本 かおり(管理栄養士)
低FODMAP食とは?
FODMAPは、腸で吸収されにくい糖質の一種で、大腸で腸内細菌によって発酵されるとガスが発生し、 腹部の張りや痛み、下痢などの原因になることがあります。
低FODMAP食は、こうしたFODMAPの摂取を控えることで、これらの症状をやわらげるための食事療法です。
低FODMAPについてはこちらのコラムもご覧ください。
FODMAPは多くの身近な食品に含まれており、どの食品が高FODMAPなのか判断するのが難しいと感じる方も少なくありません。
ここでは、参考として代表的な低FODMAP食品のリストをご紹介します。

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低FODMAP食品一覧
まずは、普段よく食べている食品が低FODMAPの範囲に入っているかどうかをチェックしてみましょう。※一覧表はMonash University FODMAP dietアプリ一食あたりのFODMAP含有量をもとに作成しています。(2025年4月時点)

まとめ
低FODMAP食を始めるには、どの食品がどれくらい食べられるのか、何を控えるべきかを知ることが大切です。
FODMAPの含有量は食品ごとに異なるだけでなく、食べる量によって「低FODMAP」か「高FODMAP」かが変わるものも多くあります。
たとえば、少量であれば問題のない食品でも、量が増えると症状を引き起こすことがあるため、「食べられるかどうか(OK/NG)」ではなく「どれくらいなら食べられるか」を知ることが重要です。
食べられる量を理解することで、必要以上に食品を制限することなく、安心して食事を楽しむことができます。
そのため、正確な最新の情報を得るには、Monash University(モナッシュ大学)が開発したLow FODMAP Diet公式アプリの活用がおすすめです。食品ごとのFODMAP含有量や適量の目安がひと目でわかり、日々の食事管理に役立ちます。
Monash University公式アプリ(有料)
https://www.monashfodmap.com/ibs-central/i-have-ibs/get-the-app/
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監修者

宮﨑 拓郎
米国登録栄養士|公衆衛士学修士
Academy of Nutrition and Dietetics (米国栄養士会)所属 Registered Dietitian (登録栄養士)。ミシガン大学日本研究センター連携研究員。アメリカミシガン大学公衆衛生学修士(栄養科学)修了。大学病院等での勤務を経て米国登録栄養士取得。同大学病院消化器内科で臨床試験コーディネーターとして低FODMAP食の研究等に従事。帰国後コロンビア大学監修クリニックなどで保険適応外栄養プログラム立ち上げ、食事指導などに従事。講談社より「潰瘍性大腸炎・クローン病の今すぐ使える安心レシピ 科学的根拠にもとづく、症状に応じた食事と栄養」などを共著にて出版。ニュートリションケアなど管理栄養士向けの執筆多数。
執筆者

井本かおり
管理栄養士|日本栄養士会食
物アレルギー分野管理栄養士
管理栄養士として、病院、行政(学校給食)、こども園で主に献立作成、栄養指導、食育などに従事。家では過敏性腸症候群(IBS)の息子と一緒に低FODMAP食事療法を実践中。忙しい時にでも簡単においしく出来るレシピが得意です。